①問題の要点・・・地方の市街地に建つデイサービス付き高齢者向け賃貸集合住宅の計画。両施設の管理主体が異なるため、管理区分が明快な計画とすると共に安心・安全な建物を目指すべく基礎免震構造を採用する。今回は東南の2面接道で共に16m幅員の道路。角地は見晴らしが良好だが交差点から5m以上離して車の出入りを計画するなど制約もある。
地上5階建てで床面積は2,800㎡~3,200㎡。今回の出題も集合住宅部門とデイサービス部門に分けて各居室が指定されており階振り分けが容易なことと、各居室の面積も指定されていることからゾーニングは容易だと思われる。屋根付きの車寄せ(キャノピー)を設けることが要求された。
②設計のポイント・・・基礎免震構造のクリアランス確保とエキスパンションジョイント部(建物周囲2m)の表示、隣地との離隔距離(3m以上)が求められる。また、低層階の屋上を設備会設置スペースや屋上庭園として計画するなど、柔軟な発想で動線計画を考える必要あり。外部からのアプローチ計画及び内部動線の考え方を明確にする。また集合住宅における地震等の災害対策についてどのように考えるか記述で求められている。
③出来栄え・・・エスキスは相変わらず時間を要したが、手順を踏まえて段々と良くなってきた。「コマ・ゾーニング」での検討を踏まえて400分の1エスキス図面への移行が出来るようになってきた。作図の評価はB+でこれまでで最上位。講師からも段々良くなってきていると評価を頂いた。作図時間は3H30M。制限時間内だがディテールの表記が出来ていない部分あり。A評価までもう一歩。記述もまずまずの評価だが、設問に対し重複して答えている部分や、基礎免震構造のクリアランスが数10cm必要など具体的な数値を示していないことは減点評価。明確な数値を記憶して記述することが重要。具体的な指摘事項は下記の通り。
ⅰ)1階屋上と2階屋上が存在するが、1階屋上に緑化や設備機械が計画されていないのは無駄。活用するように。
ⅱ)集合住宅部門の廊下幅、バルコニー寸法などが記入されていない。面積計算する上でも必要。
ⅲ)角部屋の外壁部分には窓など開口部を設けるのが望ましい。ただし開口部は屋外階段から2m以上の離隔が必要。
ⅳ)2階に計画したパントリーは、廊下から直接アクセスできることが必要。また小荷物専用昇降機での計画も考えられるが、出来れば人荷用エレベータとしてサービス動線も確保したい。
ⅴ)借室変電室(借電室)は電力会社専用の施設なので、外部からの出入りだけで計画する。デイサービス用及び集合住宅部門共用部の電気室はキュービクルとして屋外設置で可能。
ⅵ)車寄せに隣接させる駐車場は、別途旋回スペースを設ける必要はない。車寄せ部分と共用とし、駐車スペースは車サイズ相当だけで良い。
ⅶ)空調室外機は最上階の屋上ではなく、地上か低層階の屋上への設置が経済面で好ましい。
ⅷ)断面図での住戸表示は、各部屋ごとに表記が必要。玄関・台所・洋室・リビングなど。また断面図での寸法表記は、フロアレベル(FL)ではなくスラブレベル(SL)で表記する。
Ⅸ)同じく断面図の基礎免震構造は、コンクリート構造体及び地上のエキスパンションジョイント部を正確に描画すること。寸法表記も必要。
ⅹ)車寄せ(キャノピー)は建物とは絶縁された構造体とし、エキスパンションジョイント部の外側に柱4本で計画する。また柱は車路にはみ出さないよう、植栽の中に計画するなど配慮すること。
2015年8月27日木曜日
演習課題2A
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