2013年12月18日水曜日

スマートハウスはなかなか奥が深いです。

長い間IT系の世界から遠ざかっていましたので、久し振りのセミナーでは丸で浦島太郎のような感覚に襲われました。聞き慣れない言葉の連発で、もはや日本語ではなく英語に近い?という感じですね。w(゜o゜)w

参加したのは日経新聞社主催の「スマートシティーシンポジウム」。無料なのですが、非常に中身は濃かったです。二日間に渡り経済関係官庁・ハウスメーカー・ITメーカーなどから、担当の幹部クラスが講師を務めました。私は「建築家」の視点で色々とイメージを膨らませながら聴講しましたが、これからの住宅のあり方が大きく変わろうとしていることに半ば驚きを感じます。
これまでスマートハウスに対する私のイメージは、単に電気・ガス水道などの計測メーターをオンラインで繋いで集中監視(使用状況の確認程度)するだけのものでしたが、実際はかなり違いました。今回最も先進的で具体的な将来イメージを提案したのはトヨタホームでしたので、それをベースに簡単にイメージをご紹介します。(一例として図を参照。)

家の中にあるあらゆる電気機器をネットワークで繋ぎ、電気・ガス・水道等のエネルギー供給を自動的に監視・制御します。一日24時間の中でエネルギー使用頻度は大きく変化し、特に夕食時から就寝時までの時間帯にピークが突出します。最も需要の高いこの時間帯では、エネルギー使用料金(単価)が最も割高となります。そのため、エネルギー使用状況の平準化(集中させない)が省エネ対策の基本となります。例えば提案のシステムでは、深夜電力や太陽光発電等による蓄電或いは創電機能を利用しながら、あらかじめ設定した省エネルギー計画を適切に実行することができます。ピーク時の消費エネルギー超過分は、あらかじめ蓄えておいた蓄電池の電源を充当することで料金の割増を抑えます。また、トヨタホームのユニークなところは、自動車メーカーという側面を活かせて電気自動車も電気機器の一つとしてネットワークに組み入れていることです。非接触型充電器の設置により、充電の手間もほとんどかかりません。電気自動車を駐車場に停めるだけで、自動的に充電が開始。常に蓄電された状態にあるので、停電時のバックアップ電源としても機能を発揮します。
ちなみに、これらの情報は家族全員がスマートフォンで確認でき、また制御することも可能です。この当事者意識こそが省エネに最も貢献する要素かも知れません。

個人情報保護の問題もあると考えられますが、これら電気機器の稼働状況はインターネットを通じて運営事業者のサーバーでも把握されていますので、在・不在状況、各機器類の使用状況、生活様式などの情報をビッグデーターとして提供されることにもなります。それにより様々な新しいサービスが提案されることにも繋がります。
今のところ関係省庁(経済産業省、総務省、国土交通省)と大手ハウスメーカーが競って推進している様相ですが、多くの中小工務店などにはまだまだ浸透するには時間がかかるようです。一番の理由は導入するメリット(費用対効果)がハッキリ見えないということです。しかし、今回のシンポジウムで受けた印象では、国(関係省庁)の本気度は高いです。また、大手ハウスメーカーも積極的に導入事例を積み上げていますので、建設業界全体への波及は時間の問題だと思います。

やはり一番の備えは、常に新しい技術・動向を貪欲に吸収すること。採用するしないは別にして・・・。
私としては、住宅それぞれの個性を損なうことなく、このような新しい技術も積極的に取り入れていく必要性があると感じています。もっとも有益な技術であればですが。

2013年12月9日月曜日

いち建築ラボを開設しました。ご愛顧のほどを。m(^3^)m

私の研究テーマはこれです。

   『癒し住居』 ~ 料理 と 音楽 と 語らい と ~


そもそも「家」は何のためにあるんだろう・・・。以前から色々と考えていました。
勿論そもそもは雨風を凌ぐために開発されたのでしょうが、それは最低限の機能性でしかありませんよね。西洋の建築史を見ても我が国の建築史を見ても、はっきりしているのは建築は人の心のよりどころとして発展してきたということです。世界遺産や我が国の国宝となっているような歴史的建築物は、その多くが宗教と密接に関係しています。祈りを捧げる神聖な場所として、人々に安らぎを提供しそして大切に受け継がれてきたのですね。

また、「建築」は決して主役に躍り出ることはありませんでした。立派な競技場では競技者が主役、神社仏閣では神仏が主役、住宅では居住者が主役です。しかし「建築」なくしては主役が主役たり得ないほど重要な存在であることは事実です。これはつまり名脇役、いや、名参謀とでも言える存在かも知れませんね。

私は人々の生活において、決して贅沢ではない中にこそ、真の幸せを見付けることが出来るのだと思っています。
今私たちに与えられたそれぞれの環境の中で、あれこれ工夫することの楽しさ、面白さ。物事お金である程度解決出来る社会だからこそ、そうではなく色々と知恵を絞り、とことん工夫してみる。物を大切に扱うこと、おうちを大切にすること。それは人を大切にすることにも繋がると思います。

私の目指す『癒し住居』は、豪華さを求めるものではありません。狭くてもいい、いや逆に狭いくらいの方がいい。二人かせいぜい3~4人まで。一つの空間に身を置き、手作りの料理を丹精込めてつくり、そこにはお気に入りの音楽がさり気なく流れ、出来あがった料理を美味しく頂きながら互いに向き合い、語り合い、時には自ら楽器を手に持ち更に会話が弾む・・・。
人を招きたくなる家、また訪ねたくなる家、ずっと大切にしたい名参謀の家を、私は考えていきたいと思っています。

さて、新米の「建築家」にこれからどういったことが出来るのでしょうかね。
・・・何だかとても楽しみになってきました。(^ω^)b